VEGANで鬱になるって本当?

”菜食は鬱になる。”

”最初は元気になったのにだんだん鬱になってきて、菜食/ヴィーガンを辞めた。”

ごのブログに来ていただいた皆さんなら一度は聞いたことのある話かと思います^^


実際、私の周りの長年のベジタリアンやヴィーガンの中にも

やる気が出ないなど鬱っぽい症状の現れた人、結構いるんです!!

ですので、あながち嘘ではありません。

自覚症状が無く自分にか欠ける栄養素に気がつかなかったり、

栄養バランスを意識しないで完全菜食生活を長く続けると鬱になる可能性、有ります。


多くの場合において、菜食者の鬱とビタミンB12は関連しております。

ビタミンB12が欠乏すると目がかすんだり平衡感覚障害、時には貧血や認知症のような症状が現れることもあります。


そしてよく最初に気がつく事が、

”あれ、私鬱かも??”という感覚やモチベーションの低下です。

ビタミンB12は気分を高めるために役立つセロトニンやドーパミンなどの脳内物質の合成に関与しているからです。


無計画なヴィーガンの多くはビタミンB12を欠乏する傾向にあり
B12の欠乏はヴィーガニズムにおいて最も批判の対象として注目されるものです。


ビタミンB12は自然界のいたるところに存在していますが、

植物性食品の物質中には含まれません。時々表面に付着していることはありますが、

綺麗に洗った温室育ちの野菜などにビタミンB12は含まれないのです。

(有機無農薬の野菜の育つ土壌にはちゃんと存在しています。)

本来細菌由来のものなので、土や海の中、貝や動物の体内(特に内臓)など

細菌のいそうな場所にビタミンB12の住処があります。


最近は肉の製造の工程で抗生物質や薬が色々と使われますので、

スーパーのお肉や魚にはさほど含まれていないこともあります。

よって今の時代は雑食者であってもビタミンB12不足は珍しくありません。



ヴィーガン(完全菜食で)鬱になったらどうすればいいの?


大丈夫です。 

もちろん解決方法があります。 

自覚のある方は、すぐにビタミンB12のサプリメントを飲んでみてください。

決して高価なものでもなく、何より欠乏の心配が不要となります。

私は欠乏を自覚したことはありませんが、

体内でビタミンB12を保てると言われている5年以上菜食をしておりますので

途中からビタミンB12の液体タイプのサプリを(濃度により)週に2回ほど利用するようになりました。


B12をできるだけ食品から摂取したい場合、

一般的には下記のようなものからも摂取できます。


グラノーラ、シリアル、ソイヨーグルトは商品によって添加されいる場合があります。

How not to die (書籍)で紹介されるある研究では朝食でそのようなシリアルを食べる人の

B12数値は他と比較して最も良いそうでシリアルからの摂取には期待できそうです。


その他、ニュートリショナルイーストにもB12を含むものがあるそうですが

私の使っている商品ではビタミンBは各種豊富ながらB12は入っていませんでした。

(食品表示を要確認ください)


海苔がB12源になるという説もありますがB12にも色々な種類があるので

海苔のB12は人体に有益ではないという説もあります。

海だけでなく土壌もB12源であり、雑草に付着したB12も摂取できることはあるようです。

最後に、人体(大腸)でB12を増やすという方法が有益だという説もありますが、

これは興味深いことにB12は胃の内因子と関わって吸収されることから

大腸では場所が遠くて無理、胃の具合の悪い人や腸の手術をした人、

いくつかの薬の影響でも不可能だという説もあります^^

腸での合成だけで足りている人も実際いますので、

何事も結局は体と相談で判断が必要ですね^^


ちなみにコバラミン(B12)の1日の摂取量は

ここドイツでは成人3 μg (DGE, 2016)、

日本では成人2.4 μg  /妊婦2.6 µg/授乳婦2.8 µgが推奨されています。



私の場合自覚症状のないB12不足よりも、

運動不足でモチベーションが下がることがあります!

^0^:

5分でもいいので汗をかけるようなスクワットをする。

または30分外を歩くぐらいの軽い運動でもいいので

菜食で鬱を感じている方は是非、

ビタミンB12不足と運動不足にまずは意識を向けてみてくださいね。







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