ビタミンDが大事な季節到来にて
免疫維持にビタミンDがとても重要な季節になってきたので復習用記事です。
ドイツの市販によくあるビタミンDサプリの説明から👇
ビタミンD+ビタミンKのセット
正常な骨の維持にも役立つ組み合わせ。
骨格では骨が分解される過程と作られる過程が常に稼働しており、
年齢とともに効率が変化しています。
骨密度が最大になるのは30歳前後でその後減少していきます。
骨が正常な構造を保つためには体内で特にカルシウムというミネラルが必要とされますが
カルシウムが体内でどのように処理されるかも重要です。
ビタミンDはカルシウムの代謝や骨の代謝に不可欠な役割を担っています。
しかしビタミンKにもかなり重要な役目があります。
骨基質の一部であるオステオカルシンを活性化し、
骨のミネラル化に寄与することでビタミンKは骨代謝と循環器系でビタミンDと相乗的に作用しています。(血中のオステオカルシンの濃度は新しい骨形成の活性の評価に用いられます)
天然型のビタミンKはK1とビタミンK2に分けられます。
ビタミンKが血液凝固に寄与していることは古くから知られています。
ラテン語で凝固を意味する「coagulation=Koagulation」にちなんで「K」と表記されているのですが日本語に無理やり当てはめたら”固まる”のKでもよさそうです。
ビタミンK1とビタミンK2の違いは?
ビタミンKは単一のビタミンではなく異なる化合物のグループです
ビタミンKは自然界に2種類存在します。
ビタミンK1(フィロキノン)
ビタミンK2(メナキノン、略称:MK)
※ビタミンK3(メナジオン)もビタミンK複合体に属するもののこれは合成でしか製造できないため、人体への摂取は許可されていません。
ビタミンK1は緑色植物の葉に多く含まれます。
フィロキノンと呼ばれるのは緑色植物の色素であるクロロフィルのラテン語名に由来しているためです。
大雑把に言うと、緑色の食品ほどビタミンK1が多く含まれています。
ビタミンK2は人体でより活性の高いビタミンとされています。
このビタミンは腸内細菌によって形成され、血液中に運ばれるため、少量であれば私たち自身で生産することが可能です。
ビタミンK2は動物性食品や細菌性発酵食品から得られ、日本の納豆はかなり有名なビタミンK2源です。
その他のK2の源としては、肉類、内臓肉、卵黄、ハードチーズなどの発酵乳製品が挙げられますが肉の場合は動物が牧草を与えられている場合に限られます。
草に含まれるビタミンK1をバクテリアがビタミンK2に変換してくれるので、工場で生産された動物性食品にはほぼビタミンKは含ません。
液体のビタミンDのサプリには
オリーブオイルやココナッツのMTCオイル(口内粘膜から吸収される中鎖脂肪酸の部分だけにしたもの)があります。
錠剤のビタミンDや(D+K)のサプリメントを摂るには良いタイミングがあります。
食事で脂質を何かしら得た時に一緒に摂ると脂溶性なのでよく吸収されます。
必要な濃度を維持するためには不定期(週1回/月1回)の大量投与よりも、
定期的/毎日の適度な投与が適しているようですが、必要な量は個人や個人の夏の過ごし方、住む地域によってかなり違います。
ビタミンD3は特に高用量ではビタミンD2よりも吸収が良いというエビデンスがありますが
ビタミンD3はラノリン(羊毛のワックス)由来なので、
ビーガンな製品でない場合が多いです。
動物由来でないビタミンD3は、地衣類から作られます。
※ビタミンDは魚やキノコに少々含まれるといっても食事からだけの摂取はほぼ無理。
※夏は紫外線xコレステロール=ビタミンDの”体内合成レシピ”
※サプリは冷暗保管要
※ビタミンKを含むサプリメントはある種の薬(抗凝固剤)に影響を及ぼすので投薬中の方は医師に要相談
※ドイツに住む人にとって大半が冬季不足するビタミンDではありますが、脂溶性ビタミンは蓄積しすぎて害が出る可能性もあるので血液検査で必要量を判断するのも◉
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