スーパーフードにカツアゲされる可からず
スーパーフード、それは
奇跡的な栄養を与えてくれる救世主!
値段が高くてもそれだけのリターンがあるはず!
美容にも健康にも最高、だってミラクルだもん!
あなたもそう信じていますか?
統計によれば私の住むドイツでは消費者の4人に1人が
スーパーフードは食を豊かにすると信じているようです。
そしてスーパーフードと称される食品は世界各地で健康志向の人々に大人気であり
健康食品店やスーパーマーケットを征服する勢いで陳列されます。
アサイ、チアシード、ゴジベリー、キヌア 、マッチャ(抹茶)etc
エキゾチックな名前であればあるほど一層魅力的に響き
血糖値も中性脂肪も老化も次なるスーパーフードがきっと解決してくれると
人々は期待に胸を膨らませるのです。
ですが、スーパーフードって実際のところ何者なのでしょうか。
実はこれもヘルシーフードと同じく定義の曖昧な
マーケティング(宣伝)用語に他なりません^^:
極端な話、スーパーフードと言ってしまえば
大したこと無いものでも流行れば高く売れるのです。
ヨーロッパのスーパーやドラッグストアでも
例えばアサイと名のつく製品を買うことができますが
こちらのアサイ製品はハワイで買えるような状態ではありません。
液体(ジュース状)ではなく粉末やサプリメントになっております。
アサイの粉は100g/20ユーロ前後と立派なお値段がつけられています^^
アサイベリーといえば
その抗酸化作用の高さが注目されており日本でもアサイボールなど流行りましたよね?
そしてネット上では今なお
”アサイベリーには食物繊維やカルシウム、鉄分、リン、ビタミンや亜鉛など
様々な栄養素をバランスよく含み「奇跡のフルーツ」です!!”
なんて広告文句でパウダーやサプリが紹介されておりますが
アサイの成分なんて一切含まないまがい物サプリもたくさん流通しているという
データもありますので騙されないよう注意が必要です^^:(エビデンスは下記参照)
さて、
アサイの場合、何がそんなに魅力的なのでしょうか?
アサイのフリーズドライ100gとここドイツでは身近なベリーである
ブルーベリーのフリーズドライ100gを比較した栄養比較をみてみましょう。
参考(左がアサイベリー、右がブルーベリーの数値です)
この資料は私の受講している栄養学のコースのメルマガの中の一部です。
確かにカルシウムなど脂肪などいくつかの栄養素でアサイの方が優っていますが
ビタミンC、ビタミンE、たんぱく質(Protein)、鉄分(Eisen)などはブルーベリーが優っています。
マグネシウムのアサイのデータは不明と記載あり...
それもそのはず、新しく流行った食品の研究データなどは
この食品のガンをやっつける絶大な効果を発見!
なんてアナウンスされても対象が人間でなくハエとかね、、、
ペトリ皿の中で行われた実験だったりしてそもそもデータに乏しいことが多いのです。
以上の栄養素を見て言えることは、
ここドイツ住みブルーベリーの入手しやすい私にとっては
食材そのもののコストや熱帯地域からの輸送によるCO2レベルを考慮すると
ブルーベリーの方がアサイよりエコで有益といえそうです。
ブルーベリーを毎日食べる方が環境にもお財布にも優しく
カルシウムなどは他の食材から取れば全く問題ないからです。
(カルシウムはスナック菓子からその辺の葉っぱにまで大抵の食材に含まれます。)
アサイがブルーベリーの数倍アントシアニン(抗酸化物質の一種)を含む事さえ、
毎日ハイビスカスティー(安価なのに最強の抗酸化物質)をたっぷり飲んでいる人にとっては
取るに足らないメリットです^^:
もちろん、アサイが身近で手にはいる環境にお住いの方にとっては、
ブルーベリーよりもアサイの方がエコで、環境に与えるメリットが大きいかもしれず
有益かもしれません。
(アサイ=8割以上タネで加工しないと食べるとこないですけどね)
あなたの住む地域で育つ、果物や農産物の栄養素はアサイやブルーベリーと比べて
どうでしょうか^^
チアシード対ゴマならどうでしょうか?
愛を持って調べれば意外な食品の意外な栄養が明らかになって面白いですよ。
ということで、
皆様もスーパーフード(誇張広告)にカツアゲされませぬよう
お気を確かに*´∀`)!!
アサイの成分を一切含まないアサイのサプリメントとは?
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