VEGANが寛容になる必要性

ある日の気持ちの変化から、1夜にしてヴィーガン(完全菜食者)になった方は

非ヴィーガンの人々の行動に対する”怒り”という感情の調整がまだ難しいかもしれません。

特に、同じ食卓を囲む親しい人が動物を食する行動には強く反感を抱くかもしれませんね。


私は、と言いますと、

隣で肉を食べる人に怒りの感情は持ちません。

動物を食べる習慣を辞めるには、意識レベルでの大きな変化が必要なこと、

それには時間を要したり、人それぞれにタイミングが異なることを理解しているつもりです。



肉食や畜産の文化は私たちの社会に深く根ざしています。

ほとんどの人が動物を殺して食べることになんの疑問も罪悪感も抱かず

正常だと信じられるように日々教育されています。

肉こそパワーの源、生きる為には肉を食べなくてはならないと

毎日記憶に刷り込まれてきたのです。


もしも純粋な子供の頃に、

真実を知る機会が与えられれば世の中は菜食がメインストリームになるかも知れません。

ですが菜園を体験させてもらえる機会と同様に

子供の頃壁の向こうの屠殺現場を見せてもらったことのある人などほとんどいないでしょう。


動物を愛していていながらも肉を食べるという現実、

その工程や現代の食生活が環境や人体に与える影響。

その相互関係を大人になった今もリンクさせることができない人々はたくさんいます。


ですが彼らも将来、菜食に目覚める可能性があるのです。

多くのヴィーガンはもともとはこういうグループに属しています。

気づきという形でインスピレーションを受ける特別な瞬間をまだ得ていないだけなのです。



私は世の中のハーモニーを保つには

ヴィーガン(完全菜食者)は雑食者より多くの場面で寛容でなければならないと

日々感じています。

多くの非ヴィーガンは人生で一度もヴィーガンになったことがないでしょうが

多くのヴィーガンには肉を食べていた時代があり彼らを理解できるのですから。


数十年間、正しいと思って続けていた何かが変わるには

本人がまず’本当にこれでいいのだろうか。”と疑問を抱くことが不可欠です。

全てはそこから始まります。

その疑問が今この瞬間湧き上がる人もいれば

深刻な生活習慣病の告知を受けるまで考えもしない人もいるでしょう。


教育は必要な時に与えられなければ、たわ言にしか聞こえません。

肉を食べるなんて許せない!あなたがそう思ったとしても、

非ヴィーガンの相手の健康を気遣うことや

社会を平和で豊かにすることが目的なら

寛容でいて、頼りにされる存在になることを目指しましょう。

肉を食べる行為を頭ごなしに否定するよりもきっと効果的です^^








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