体に良いのに、ほどほどに食べている物
健康的な目的と美味しさ、そして見た目の素敵さに魅了され
頻繁に食べているにもかかわらず、
私なりにほどほどに消費量を抑えている食品。
それがアボカドです。
優れた脂質の源であり、ビタミンE、葉酸やカリウムを豊富に含むアボカドはここドイツでも
スーパースター扱いで、1年中(値段に変動はありますが)スーパーで入手可能です。
そして近年その輸入は大幅に増加しています。
2010年には28,000トンだった輸入量は2015年にすでに45,000トンにまで
需要が増加したとの事。(Frühschütz、2016)
うちのヴィーガンの食卓で毎回紹介するように、
私自身もアボカドを好んで食べ、
だいたい1日半分ずつ、1週間で3つのアボカドを消費しています^^:
(これぐらいなら許されるかなぁ?と思っての個人の判断ですがどうでしょう)
ですがこの、エキゾチックなスーパーフード欲こそが
今生産地域に徐々に生態学的危険をもたらしていること、
アボカドの大量消費が壊滅的な環境破壊を引き起こしている事を知って
ヨーロッパに住むなら、
オリーブなどなるべく地元の食材で栄養源の代用を考えなければなぁと思うようになりました。
大きな批判の対象となっているのは、まず
アボカド生産国での 灌漑(かんがい)の必要性の高さです。
1キロあたりのアボカドの生産のために必要な水はなんと1000リットルでは不十分です。
乾燥した地域では2000リットル必要とも言われており
人間に十分水を確保できない国でもアボカドに水を与えなければならないという
悲劇が起きているのです。
1キロ分生産する為に必要な水量を数字だけで判断すると、
ナッツ、豆、穀物、畜産の方がアボカドより水分を要するのはわかりますが
キロあたり何リットル、という考え方にとらわれず人が実際に口に入れる食物量を考慮して
環境負荷を考慮しなければなりません。
さらに、忘れてはならないのが輸送経路で発生する環境負荷です。
アボカドは(例えば南米からドイツへは)通常飛行機よりもエネルギー排出量の少ない船で運ばれますが、輸出される果物は輸送中に十分な冷却が必要なため、多くのエネルギーを要します。
という事で、
アボカドの脂質( 一価不飽和脂肪酸)の代替品として検討できるものは
オリーブ、ごま、ナッツ(や、そのオイル)。
そしてビタミンA、D、E、K、カリウム、食物繊維、などは
地元の果物や野菜との組み合わせで対応する感じ、、、と言えそうです。
1品でこんなに栄養価の高いアボカド><、まさかの悲報ですよね。
アボカドが難なく健やかに育つ地域にお住いの方が羨ましい...!
と思いつつ、ここドイツではローカルのブルーベリーが
かなり美味しく、各国に比べてお手頃なので最高の食材は地域によって異なります。
アボカドはエネルギー、水、森林伐採、環境コストを考えて
ほどほどに購入しつつ、美味しく、感謝していただきたいと思います!
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