後を絶たない世間の大豆批判

先日もまた

”私は大豆製品は体に良くないって聞いたから、食べないようにしているの(๑•̀д•́๑) キリッ!”

とおっしゃる人に会いました。

メディアの影響で大豆製品を避けている人が最近増えていると思いませんか?

これは、高まるヴィーガニズムへの関心に歯止めをかける為の政府の陰謀なのでしょうか.。


日本は納豆、豆腐、味噌あってこその食文化で

そういう事をおっしゃる方はまだ少ないかとおもいますが、

元来大豆に対する愛着がそこまでないドイツではそんな風に考える人が結構いるんです。

本人がヴィーガンの場合ですら、なるべく大豆を避ける為、

植物性ミルクは豆乳ではなくてライスミルクやアーモンドミルクにする方がいます。

それはやはり、大豆製品がメディアで繰り返し批判されてていることに影響されているからでしょう。

この前も、私の入っているあるヴィーガンのコミュ二ティーにこのような投稿が

”なんでやねん!”的な感じで、シェアされておりました。

”大豆のウソ - なぜあなたのヴィーガンな友人は自分自信を傷つけるのか(意訳)”



写真にリンク先を添付します(ドイツ語です)

要はこの記事によれば、

”大豆は炎症を促進する。

消化に悪くアレルギーリスクがある。

甲状腺に悪い。

ホルモンへの影響と発ガン性

大豆は血を凝集させる。

大豆は免疫系を弱める。うだうだうだうだ、、、

だから、大豆は人間の栄養としてふさわしいものではない。

大豆は恐ろしいほど様々な加工食品に含まれているが毒素であるレクチンやフィチン酸を有する

マメ科の植物の典型的な欠点は大豆にも該当し、それらは調理によって除去することができない。 

大部分のプロダイズの研究は人を惹きつけ、説得力があるように見えるが

問題の深い部分、特に人体の根本的なメカニズムを詳しく見る者ならギョッとさせられるだろう。

願わくば大豆は人間の消費には絶対に適していないことに気付いてほしい。

子供のためにも、高齢者や一般的な消費者のためにも。

食べすぎもまた問題である! だが大豆の長所と短所を考慮して、

豆乳や豆腐の一杯、ビタミンKが豊富な納豆など、ごく一部の大豆だけを週に1回食べることをお勧めしたい。  大豆を毎日食べる人はリクスを覚悟しよう”


のようなことが書かれておりました。

よく読むと各段落でもツッコミどころ満載なことが紹介されておりました。


ビーガン製品の世界では他の食べ物に類を見ないほど大豆や大豆由来の製品は

このようなバッシングの対象になり、人の健康に悪影響を及ぼしていると叩かれます。

大豆消費の有害な影響を警告する内容の記事がたくさん見つかりますが、

しかし、これら情報の中の「証拠」と警告される多くは科学的な調査に基づく結果ではありません。

一方的または不十分な研究、あるいは情報元の内容とはとは矛盾する事実が

提示される傾向にあります。


レクチンは栄養のある植物たちが外敵から身を守る為にもっている”毒”であることは確かですが

ほぼ全ての全粒穀類、果物、種、豆類、ナッツ、茄子、トマト、じゃがいもなどには

レクチンは含まれております。

そして私たちは結構、日常的にレクチンを含む植物を食しており、

それらの栄養豊富な植物からレクチンの害を上回る恩恵を受けています。


この国ではこんなにもビールが飲まれ、こんなにもじゃがいもが食べらることを棚に上げ

大豆はアカン!とはよく言ったものですΣ(゚ロ゚;)


私自身は毎日”大豆”を欠かさず食べているわけではありませんが

食べても問題ないと考えています。

レクチンは豆やじゃがいもを生でたくさん食べない限り気にするほどの毒ではなく、

結局栄養面で利点のほうが多いならレクチンを含む食材を全て避けるより、

食べた方が体に良いと思うからです。

ファイトエストロゲンのイソフラボンについてはまた記事を改めます。










病気の予防・食事のご相談🌱

減量、病気の予防、バランスのとれた健康的な食生活、またはこれから菜食を目指す皆さんをドイツで職業訓練を受けた栄養士がサポートします。 特定の食事法を批判したりこちらから強制することはありませんのでご安心ください。 じっくりお話を聞き、ご希望の結果に近づけるようお手伝いさせていただきます。 ベルリンでの栄養と菜食料理に関するワーショップは現在木曜日、土曜日に承っております。