血糖値が気になる方に伝えたい”低GI食品”の罠
このスウィーツは甘味料として低GI食品の〇〇を使っているから安心してたべられます!
低GI食品の〇〇はダイエットにも効果的です!
そんな文句を聞いたことはないでしょうか?
このグリセミック指数 (glycemic index) の表すGI値とは
ある食品を食べた後の血糖値の上昇度合いを間接的に表現する数値です。
GI数値は下記の用に分類されており、
55以下の場合は血糖値を上げにくい食品と認識さえています。
さて、そんなGI値にとらわれるすぎると、どんな事が起こるとおもいますか?
上のような表の数値をみて
”スイカは意外と甘いから、おやつにはサツマイモを食べよう!”
そんな風に思う方がいらっしゃるのではないでしょうか。
それがGI値の罠なのです。
なぜなら、GI値は非常にフェアじゃない方法で算出されているのです。
GI値は一食分あたりではなく、
その食品に含まれる炭水化物量50gあたりを試料とし算出されます。
よって食品に含まれる炭水化物量が10分の1であるスイカと、5分の1であるサツマイモでは
GI値の比較に要される食品の量が結構異なるのです。
ちなみに
スイカの炭水化物量は↓100gあたり8g、
サツマイモの炭水化物量は↓100gあたり20gとの事。
という事ですので、上記表のIG値を出す為に
サツマイモなら250g食ベる、スイカなら600g強食べる事が前提となっています。
イメージとして、このサツマイモは皮付きで296gにつき皮を除けば250g程度でしょう。
イメージとして、このスイカの可食部は550gだそうです
おやつに中くらいのサツマイモをペロリと食べることはできても
この写真よりも大きなスイカなどお腹がタプタプになってしまい完食は困難でしょう。
スイカはこの塊からスライスして1、2切れを食べるのが一般的ですよね。
つまり、実際おやつに食べる適量ではスイカ(から得られる炭水化物量)の方が圧倒的に量が少ないので、スイカはその分血糖値を上げにくいということになります。
だってほとんどが水分なのですから。
栄養を勉強する人でもないかぎり、
このGI値算の罠を見落として、数字だけを信じてGI値の低い食品を選ぶことは多いと思います。
サツマイモもスイカも健康に良い立派なホールフードですので
ちょっと例えが悪かったですが、食品を選ぶ前に是非一度よく考えてみてください。
その食品が概ね水分でできているか、炭水化物でできているかを....
市販の低GI甘味料入りのクッキーと高GIスイカならどうですか?
血糖値に影響を与え難い食材がだんだんわかるようになってきます^^
この”GI値算の罠”は国によっては
栄養や医療といった関連ある分野においてその不適切性がすでに大きく指摘されており
時代遅れな数値となりつつあります。
今ではグリセミック指数に炭水化物の重量をかけた値で、血糖値を上昇させる程度をあらわす指標
のグリセミック負荷(Glycemic Load)の方が注目されています。
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