高血糖をコントロールする最善の方法

高血糖をコントロールするのために、

特にご飯やパンなどの炭水化物を控えていらっしゃる方に

もっと根本的なところをお伝えしたいと思います。

炭水化物を食べることで得られるブドウ糖は、

人間にとって最も利用されやすいエネルギー源ですので

それらを含むものを食べて血糖値が一時的に上昇しても何の問題もありません。

問題は血管の中の糖がいつまでも、その先の細胞に取り込まれずに、

血管内に存在し続け、血管を痛め続けたり、高血糖の状態ががんや糖尿病など様々な病気のリスクを高めることにあります。

血糖値をコントロールするための最も強力な方法は、

動物性食品と添加された油を含む食品を食事から取り除くことです。

意外かもしれませんが砂糖や炭水化物をどれだけ食べるかとは関係ありません。

低脂肪の菜食を始めると、血糖値が健康的に下がる傾向があります。

筋肉や肝臓の細胞内の脂肪が徐々に減ると、これらの細胞が血液から糖分を取り出して燃料として使うことができるようになるのです。

一方筋肉や肝臓の細胞に脂肪が蓄積すると

インスリン抵抗性が生じることで、血液からの糖分をうまく利用できず

血糖値が上昇し血糖値の上昇が保たれます。

簡単に言えば細胞に脂肪がついていると血中に糖分が滞ってしまうのです。

行き場のない糖分は尿として排出されるしかないので、将来的に糖尿病になるというわけです。

動物性食品や油の添加された食事を摂らないようにすることで、

まずインスリン抵抗を解消すれば、血糖値を下げやすくなります。

血糖値を計測す際に血液検査でHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を調べますよね。

これは 血液中のブドウ糖がヘモグロビンとくっついた糖化ヘモグロビンを調べる検査です。

血糖値が高いほどヘモグロビンにくっつくブドウ糖の量は多くなります。

糖化したヘモグロビンは、赤血球の寿命である3ヶ月間その状態が続きます。

つまり1週間や1ヶ月健康に気をつけた食生活や運動をしていても、数値の改善を起こす

量には届きません。

血液検査では3ヶ月の成績の平均点が伝えられと思えば想像しやすいかもしれません。

HbA1cの数値を改善するにはごはんを減らしてその分肉を増やすより

動物性食品と添加された油を含む食品を食事から排除する方が効果的でしょう。

まずは3ヶ月頑張ってみてください。

市販のパンの場合はだいたい乳製品や卵や油、またはその全てが入っていますので

血糖コントロールのために食べないようにするのは選択肢の一つですが、

それはパンが炭水化物だからではなく、そのパンの材料に問題があるからです。

家庭で食物繊維やミネラルをたっぷり含む植物性の全粒粉のパン(油無し)などを作られるのでしたらパンを食べても問題ないでしょう。

一方、極端な例で炭水化物を食べないようにされているという方もいらっしゃいますが

炭水化物を食べないということは

(野菜や果物さえもエネルギー源としては炭水化物ですので)

カロリーの全てを脂質とタンパク質から摂るという事になります。

炭水化物を食べない!ということはつまり

食事のほとんどを肉魚卵乳製品(またはアルコール)で成立させるするという事です。

それらを食べても血糖値は上がらないにしても体にいい食生活だと思いますか😂

いえ、そのツケは恐ろしいものとなりますね。


まとめ、

高血糖を自然にコントロールするのためにはこのたった3つの事柄が有効です。

①動物性食品や油の添加された食品を食事から取り除くこと。

(つまり全粒穀物、種、ナッツ、果物、野菜、キノコ、海藻などを食事の中心にする)

②夕食と朝食の間に12時間ほどの間隔をあけること。(インターバルファスティング)

③運動をする。


インターバルファスティングはかなり痩せている人には不向きなので全員にお勧めするわけではありませんが、このようなライフスタイルを日頃から実践すれば時々甘いもの(植物性)を食べるくらいでは高血糖に悩まされないと思います👍












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