トリガーを見つける為の関節炎対策食事法

この記事ではDr.Neal Barnardの著作”Foods that fight pain “で詳しく紹介される

関節炎対策食事法について簡単にご紹介します。

この本が書かれた当時は、

今ほどプラントベースやヴィーガンという言葉が一般的でなかったので

そのような言葉は余り出てきませんが、

炎症を引き起こす食品、またはきっかけとなりやすい食品を避けつつ、

炎症を抑える食事を導入する方法が紹介されます。

つまり抗酸化物質、抗炎症物質の多い植物性の食事が基本となりますのでご了承ください。


関節の痛みに関係する食品とは

動物性、植物性にかかわらず食品の中には、特に関節の痛みのトリガー(きっかけ)になる事が特定されているものがあります。

炎症やそれによる痛みは多くの場合、タンパク質が侵入してきた事によって起こる

ある種の免疫反応です。

今回、記載する以下の食品が全て不健康な食品というわけではありませんし、

今後いっさいそれらの食品を口にできないというものではありません。

しかしながら実践者の体内で炎症反応を起こすきっかけになり得る物質が以下の食品には

頻繁に含まれる為、自分の体での反応を確かめる為に一定期間回避してみる価値があります。


関節炎のトリガーになりやすい食品とは以下です。


・乳製品全般

・動物性食品全般(魚や卵も)

・とうもろこし(コーンスターチなど見落としに注意)

・小麦、ライ麦など小麦タンパクを含む穀物全般

・柑橘類

・じゃがいも

・トマト

・ナッツ全般

・コーヒー


4週間関節炎対策食事法の具体的な実戦方法とは?

(ステップ1)まず関節炎のトリガーとなりやすい上記の食品を全て完全に4週間断ちます。

この期間に痛みの軽減があるかどうか実践者が自分自身で確認します。

(ステップ2)関節炎対策食事法を4週間実戦し、痛みが軽減することが分かれば、絶った食品の中に本人にとってトリガーとなっている食品があると判断できる為、さらに絞って

トリガーとなる食品を以下の方法で特定します。

(ステップ3)4週間後以降、対策中に回避した食品項目を2日間隔を置いてで1品ずつ

食事に再導入してみます。食事をきっかけに炎症反応が起こる場合、食事後数時間〜48時間以内には反応が起こるため、問題になる食品を特定することができます。

※多くの場合炎症のトリガーとなっている食品は複数発見されます。

とくに乳製品はごく少量であっても炎症のトリガーになるようです。


炎症を抑える食品は紹介されないのか?

炎症を抑える特定の食品も実はたくさん存在しており、同書でも

さまざまな食品や理論が紹介されています。

しかし痛みの原因となる物質を特定し、排除し、

排除した食品の栄養素に変わる食品を代わりに食生活に導入することが最も先決です。

抗炎症作用のある食品さえ口にしていれば、炎症を起こす食事を今まで通り続けて良いという事にはなりませんので、炎症を抑える食品の紹介はまた別の記事に改めたいと思います。


最後に

トリガーとなる食品は個人によって全く異なりますので、

自分自身の体で試してみる必要があります。

また、女性の場合ホルモン周期などにも影響される為、特定の時期にだけ

特定の食品が痛みのトリガーとなる可能性もあります。

私個人の場合、コーヒーは日頃問題ではありませんが、

ある特定の時期にだけは片頭痛(炎症)のトリガーになります。

生理周期などをカレンダーに記載しておくと、トリガーフードの影響と照らし合わせて参考にできるでしょう。

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