腸内環境改善って一体何?

腸内環境の改善には食物繊維がいいということは皆さんご存知とおもわれます。


しかし、世の中では、

食物繊維のもつ消化されにくいという特徴から、

それらが消化器官を通り抜けて腸のお掃除してくれるので便秘の解消になる...!

ぐらいのレベルの話が一人歩きしていて、

それ以外の部分のメリット、水に溶ける方の食物繊維のお仕事の方は

全く一般的な知識として定着していない印象を受けます😂

実際には、そこにものすごく健康効果があります❣️


さて腸内というと、体の内側と思われるかもしれませんが。

腸の中はむしろ体の外側に近いイメージです。

食品が私たちの口に入ったからといって、

その全ての物質が体に取り込まれるとは限らないからですね。

腸の壁こそが、私たちが特定の物質を体(血流)に入れるか、入れないかを選別する

真の入り口💚と言えるでしょう。

さて、

それぞれの植物には、腸内(特に壁の)環境を整える、独自の食物繊維が含まれています。

それぞれ独自という事は、その種類は天文学的数字になるということです。

それでは作用が分かりにくい為、

食物繊維は水溶性か否かのたった2種に分けて考えられています。


つまり腸のお掃除に使われない部分(水溶性食物繊維)は、何に使われるかというと

いわゆる善玉菌と呼ばれる良い微生物たちのエネルギー源となります。

私たちはそれらの菌を特定の食事をすることで増やし、定着させて、

さらに増やすことができます。

健康な腸の壁の状態とは、

腸の壁に絨毯をしいたように、こられの菌がびっしりと張り付いている状態です。

この保護的な状態に隙間、ハゲ?ができるとそこを通る物質がなんでも見境なく血流に入る

リーキーガットとよばれる状態になるのです。

私たちの体は、腸の微生物そのものの十分な存在と、

彼らが残してくれる副産物によって炎症や有害な物質から守られ、

強いては発癌性物質やその他の有害な物質からも守られているのです。


その有益な副産物(ポストバイオティクス)とは短鎖脂肪酸というもので、

脂肪酸だけに腸内の細胞の修復などにもそのまま利用できるエネルギー源にもなります。


腸内環境に良いと謳っている食品には次のような

いかにも体に良さそうなカタカナの表示があるとおもいますが

その意味を一度ご紹介したいと思います。

ポストバイオティクスと似たような名前ですが、意味がけっこう異なります。

プロバイオティクス=人間にとって有用な微生物そのもの(整腸作用のあるサプリなどに入っているバクテリアたち)

プレバイオティクス=人間にとって有用な微生物のごはんになるもの

つまり後者は植物性食品に含まれる食物繊維(水溶性)、及び芋や米を炊いて冷やした時にできるレジスタントスターチ、そしてオメガ3脂肪酸などにあたります。


では、味噌はどちらでしょう?

味噌にはそれらがどちらも含まれるのでシンバイオティクスというものになります。

つまり、式にするとこうです⬇️😂

シンバイオティクス(プロバイオティクス+プレバイオティクス)

=ポストバイオティクスの生産=健康促進


要は有用な微生物の数をいかに増やして、

いかにポストバイオティクスををつくってもらえるが健康の鍵となります。


人間の遺伝子は他人と99、9パーセント同じものですが

有する微生物の存在や種類は100%他人のそれと異なります❗️


その微生物を養う為の基礎は私たちの食生活にかかっています❣️

体の炎症を押さえたり、アレルギー反応を抑えたり、食品の不耐性を改善したり

ホルモンバランスを整えたり、肥満やそれに関連する生活習慣病、鬱や癌を予防することにも、

めっちゃくちゃ関わっています!!!


それでは、

特に体に良いといわれる食物繊維は

他にどんな植物性食品(動物=食物繊維0)に入っているのでしょう。


大麦(英バーレイ、独グルーンケーン)には

βグルカンと呼ばれるプレバイオティクスが含まれており、有用な微生物の成長を促進し、

総コレステロールとLDLコレステロールを低下させ、血糖値を調整する働きがあります。

(北米原産の)大麦には甲状腺の健康に重要なセレンも豊富に含まれており、

その為、自己免疫性甲状腺疾患の予防にも効果があると言われています。

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オートミールの原材料でもある

全粒オーツ麦にもβグルカンが多く含まれています。

さらにオーツ麦には、抗酸化作用や抗炎症作用をもたらすフェノール酸が含まれています。


亜麻仁には水溶性の食物繊維が20〜40%!含まれており、

腸内細菌を活発にしてくれます。

小麦ふすま(ブラン)は、アラビノキシランオリゴ糖でできた特殊な食物繊維で、

ビフィズス菌のような健康な腸内細菌を増やし、鼓腸や腹痛などの消化器系の症状を軽減することがわかっています。加えて、抗酸化作用や抗がん作用もあります。

※ふすまとは、種子を保護する硬い外皮のことで、食品加工の際に取り除かれてしまうことが多いのです。ですから、精製された穀物を選んでいたり、むやみにグルテンフリーにしていたりすると、これらの利点を享受することができません。

グルテンについては、別の記事で詳しく説明します。


じゃがいもはレジスタントスターチ(消化されにくく変化したデンプン、つまり食物繊維と同じような役割を果たす)優れた供給源です。

フライドポテトやポテトチップスはもちろんダメですが、

ある研究では、チコリの根から採れるあの、イヌリンよりも

マッシュポテトの方が短鎖脂肪酸のレベルを上昇させるという結果が出ています(驚愕)

ジャガイモを冷やすと、冷やす過程でレジスタントスターチが増えますので

茹でたてほかほかの状態ではなくて、一度冷蔵することはかなりのポイントです。


では、海藻はどうでしょう?

海藻には50~85%の水溶性繊維が含まれています❣️

それらは有用な微生物を増やし、養い、私たち自身が健康になるための

上記副産物の生産にもちろん関わっています。


では、

良いバクテリアの入った製品やサプリメントはどうなんでしょう?

実はそれらは食品から微生物を得る方法とは

少し体内での作用が異なるという点を理解する必要があります。

例えば私たちが常に食物繊維を食べることで、体内で養っている良い微生物は

正規雇用の社員のような存在で、そのお給料を払いつづけることで

定着してくれます。

そこでそれぞれに得意分野をもつ有用な人材がちょうどよい数で存在し、

和気藹々とやっているイメージです。


一方、サプリメントで補う良い微生物は、デキる、派遣社員を一時的に雇っているようなイメージです。

彼らは期間限定で仕事をしてくれる存在で、ある分野の能力に長けた優秀な人材で、一度に大勢呼ぶ事も可能ですが、定着することはありません。


ですので私の個人的なお勧めは、

腸内環境の改善を一時的なサプリの導入に委ねるのではなく、

多種多様の食物繊維を含む食生活を改善することです。

腸内環境5段評価のうち最低レベルの1スタートから4くらいに整え、

4になった段階で、さらに良い微生物のバラエティーを増やすという意味で

希望によってはサプリを導入し5まで持っていく。

くらいの取り入れ方が適しているのではないかと思います。

ですが、1つ特に注意が必要な事があります。

何かの事情で、抗生物質を投与してしまった直後の時点では

腸内環境は瀕死となっていますので、ここにサプリを取り入れて

定着しない&限られた種類の有用菌を送り込むことは、

真の腸内環境改善を遅らせることになるという研究があります。

急がば回れ、

抗生物質使用後のサプリの利用は思ったほど有益ではありません。

食物繊維を徐々に取り入れ、有用菌の活動を刺激し、生産力を高めるため

運動する。(運動するとバクテリアの生産性が上がる)

これが一番だと思います🥰











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