ヴィーガン(私)の食費事情!!


ヴィーガン(完全菜食)になると食費が高くつくのか?

巷ではヴィーガンはお金持ちの道楽と言われたりするだけに

これは、多くの方が疑問に思われることだと思います。




結論から書かせていただくと、

お金をかけても、お金をかけなくてもヴィーガンの食生活は可能です。


ですが私の場合、食費は上がりました。

雑食者だったドイツ生活1年目、私は

自炊用のコストとして1日5ユーロ程度の食材費(150ユーロ/月)でも生活できましたが

今は1日節約しても最低12ユーロ程度の食材費(360ユーロ/月)が掛かっています。 

☆追記この食費事情には1年後に変化があり新たな記事にしました☆

単純に、このグラフのカテゴリーを満たし

もっと詳しく書くならば

このリストをマークするのが私の場合の1日の栄養を満たす食品とドイツでの目安のコストです。

※リンク先のリスト内容は訳のままではなく自分のパターンを書きますね。


□豆類2種1カップかフムスなら4/1カップ(50セント)

ベリー類2/1カップ、(約2ユーロ)

その他のフルーツ生1カップかドライ4/1カップ(約2ユーロ)

□アブラナ科の野菜1カップまたはスプラウト2/1カップ、(約1ユーロ)

その他の緑の葉野菜生1カップか調理後2/1カップ、(約1ユーロ)

□葉野菜以外の野菜生1カップか調理後2/1カップ、(約1ユーロ)

ナッツ 4/1カップ(約1ユーロ)

□フラックスシードスプーン1とスパイスまたは生のハーブ(計1ユーロ)

□全粒穀物2種(約1ユーロ)

□痩せ防止豆乳500ml(約50セント)

□+おやつ(約1ユーロ)

合計12ユーロです。


一人で1日あたり最低これくらいかかるので、あまり節約を意識してしまうと、

栄養が不足し完全菜食による健康的恩恵は期待できないかもしれません。

私が普段何を食べているのかは、

お昼休みにランチを食べながら一部公開していますので

こちらからご覧ください。



さて、自称ヴィーガンの全員がこのような食生活を送っている訳ではありません。

ヴィーガンになる理由も実践方法もヴィーガンの数だけ存在します。

・宗教的な理由

・倫理的・動物愛護の精神による 

・環境保護の為

・健康意識、美容、治療の為

・ファッショントレンド的なもの

・ダイエットの為

・やってみた系


及び、それらの組み合わせなど。

みんな様々なバックグラウンドを持っており目的や意識、食へのこだわりが全く異なります。

ちなみに私は、

健康的目的50%、環境保護の為40%、倫理的・動物愛護10%くらいの内訳のヴィーガンです。

科学的なエビデンスを参考にしたり、栄養のコースを受講しながら食事には気を使っているつもりです。


とりあえず動物性食品を避けるというヴィーガンのライフスタイルで実践する場合、

最低限の食費内ですぐに実行できると思います。

いわゆるフライドポテトにコーラのジャンクフードコースでも、

レタスばっかりモソモソ食べても、毎日パスタにトマトソースでも

日の丸弁当でも完全菜食ですから。


ですが、倫理的、健康上の理由、環境問題への配慮がモチベーションとなっている場合

コストのかからないもの

(=安く大量に生産され長距離運ばれる食品や、加工で長期保存可能な食品)を

購入することが根本的な解決となるでしょうか。

例えば農薬たっぷりで生産性を上げた安い農産物、缶詰の野菜、ジャム、パック入りの植物性加工品ばかり消費しても土壌を含む環境はゴミだらけにCO2も大量発生になってしまいますよね。

植物性でも酸化した油モノばかり食べていたら体内がゴミだらけになってしまいます。

栄養の偏りから、免疫が低下して感染症にかかり、治療や投薬が必要になったら

結局動物実験で安全の確認された薬を飲み、

その一切に関わるビジネスを支援することとなります。

排泄物に混在する抗生物質がどうのこうのと考え始めたら、

さらなる環境汚染、海洋汚染にまで影響しませんか。

りんご1つ実らせるのにある国では平均31回農薬かかっていますよ(汗)

そして遠い海外から農作物を調達している場合、輸送の度にCO2レベルを上げています。

それでは、本末転倒です。


地域の肥えた土から取れる安全な農産物がたくさん手に入る物価の安い国ではヴィーガンの食生活を送ることが節約になるかと思いますが、先進国に暮らす場合、そうもいかないでしょう。

食費を極端に抑えた場合ヴィーガンとして必須な栄養源が良いコンディションでとれませんので早い段階で体を壊すかもしれません。


ここドイツでは今、

安い挽肉500gパックとアボガド1個と同じくらいの値段。(2ユーロくらい)

安い卵12個のパックなら、レモン2個くらいの値段。(1ユーロくらい)

加工品のトマトソースなら1ユーロ以下、加工された米やパスタ、

栄養価の低いキュウリやある種のレタスなら数十円で買えます^^:


摂取するカロリーの大半を動物性の食品や加工された炭水化物、栄養の少ない野菜から取るならば

まーーあ、安く暮らせる訳です。

一方、動物性の食品を排除することにばかり気をとられると、

植物性の食品の質にまで気が回らなくなります。

添加物たっぷりの植物性加工品であったり、ビタミンのない野菜だったり糖分にしかならない

炭水化物であったり植物性のジャンクフードばかり食べたりするからです。


節約節約と思って偏った植物性の食事を繰り返していた方が数ヶ月後、

ヴィーガンになって、体調が悪くなった、老けた、髪が抜けた、貧血になった、疲れやすくなった、風邪をひきやすくなった、死にかけた、

あーだ、こーだ、

だからやっぱり普通にお肉も食べた方がいい!!

と言い始めるのが目に浮かびます。

完全菜食を辞めるのは個人の自由ですが

本人が真の原因に気がつかず、ヴィーガンになったのが悪かったという印象だけ

記憶に刷り込まれるのが残念でなりません。


そのようなことで、

実践者自身の健康と継続的なヴィーガンの為にも極端な食費の節約はお控えいただきたい。

というのが私の見解です。



もう一度言いますが、私の場合ヴィーガンになってそれ以前より食費は上がりました。

日常的に食べる食品や常備品の種類が

食卓から排除した食品の数を大きく上回ったことが大きな理由の一つです。





特にクルミやカシューナッツ、アーモンド、かぼちゃの種、ベリー類

そしてオイルは高価です^^:

できる限りオーガニックの葉野菜を選ぶのでそれも安くはないです。

ですが、種やスパイスなどは一気に全部消費する訳ではないので

初期投資以降は買い足しで済みます。


食費こそアップしましたが、健康体を手にいれて、得た価値は計り知れません。


<まとめ>

ヴィーガンは安くも実践できるが選ぶ食の質が低下したり栄養が偏るので全くお勧めできない。

健康促進が目的で継続的なヴィーガンを目指すならこのリストを参考に!

よって多少の食費アップは避けられない。

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